国立国会図書館(東京都千代田区)では、
国立国会図書館法により出版社などが本を刊行する際、
納本が義務づけられています!
2000年の改定により、市販のゲームソフトも対象となりました。
館内において、一体どのような取り組みをしているのでしょうか?
ゲームソフト所蔵本数に対して、プレイ件数は?
ゲームソフト所蔵から22年経過後にあたる2022年6月にて、
所蔵本数の増加に伴い、一部にあたる約3,300点を対象に
試験的に館内でゲームプレイができるようになりました!
しかし、ゲームプレイ件数は、
2024年7月13日までの約2年間で
たったの16件しかありませんでした!
正直なところ、かなり低迷しているのが窺えますが、
その理由は、一体何でしょうか?
広報やPRをしていないため
ゲームプレイ件数が本数に対して、極端に少ないのは、
プレイ開始時において広報をほとんど行わなかったのと、
大々的にPRすると、国立国会図書館が
ゲームセンター化の恐れがあるためだと言われています。
静かな環境で本を読む図書館における本来の使用方法ですが、
ゲームセンターのようにワイワイ騒いでも困るとの理由も挙がっています。
ゲーム機種もプレステシリーズのみ
プレイ開始当初のゲーム機種は、
PlayStation1~3の3種類しかありませんでしたが、
時代が進むにつれて
「Play Station Portable(PSP)」や「PlayStation4」が追加されました!
一方、プレステシリーズ以外のゲーム機種は一切ありませんでした。
ゲーム機の種類を増やさない理由としては、
調査研究以外の目的用途は無く、
ソフト開発業者などの利益を不当に害さないよう
配慮するとした合意書を関係団体と交わしているためです。
図書館でのゲームプレイに積極的
図書館にゲームプレイはイメージが結び付きにくく、
試験や研究のためとはいえ、利用者が少ないのが事実です。
しかし、ゲームに深く関わる専門家たちは、
図書館のゲームプレイに対して積極的な意見を述べています。
漫画家でゲーム開発経験もある赤松健参院議員は
「クリエイターが古いゲームをプレーすることで
新しい発想が生まれることもある」と指摘した上で、
開発目的でも利用可能にするよう国会で求めていました。
他には、ゲーム研究者の福田一史・立命館大准教授は、
「レクリエーションに資することは図書館の目的の一つで、
ゲームは重要な役割を果たす」と話していました!
専門家の方々が積極的な姿勢を見せるとなれば、
ゲームへの未来が明るくなるかもしれません!