有名ゲームクリエイター・中裕司容疑者は、
「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」の
新作開発情報におけるインサイダー取引を行った罪として、
検察側からの求刑内容が明らかになりました。
参照:ソニックの生み親のゲームクリエイター・中裕司容疑者が逮捕される 容疑はインサイダー取引
参照:ゲームクリエイター・中裕司容疑者、FF新作ゲーム関連で再逮捕 容疑は金融商品取引法のインサイダー取引
その求刑内容とは、一体どんなものでしょうか?
<1>,6月1日の裁判での検察側の求刑
中裕司被告への2件のインサイダー取引に対する裁判が、
東京地裁で2023年6月1日(木)に開かれました。
その際、検察側は中被告に対して、以下のように述べました。
・一般の投資家より格段に有利な立場で不正な利益を得て、市場の公正性を損なった。
・権限を悪用して資料を閲覧し、情報取集を行った。
・強固な犯意に基づいて犯行に及んでおり、悪質。
・反省の情が皆無。
上記の観点から、検察側は中被告に対して、
懲役2年6か月、罰金250万円、追微金1億7000万円と求刑しました!
<2>,弁護側の主張
一方、検察側の求刑に対して、以下の通り弁護側の主張もありました!
・積極的にインサイダー情報を閲覧したわけではない。
・職務で関係が極めて薄い情報を誤って送信され、たまたま見てしまった。
それにより、執行猶予付きと、罰金と追徴金の減額を求めました。
もちろん、無罪ではなく、有罪ではあるものの、
少しでも罪を軽くする方向性で進めるそうです!
<3>,中被告からのコメント
インサイダー取引を行った容疑で起訴された
中被告からのコメントは反省の意を述べました。
「市場の公正性、健全性、信頼性を損なって反省している。申し訳ございませんでした」
逮捕当時はきれいごとを述べて言い訳していましたが、
時間が経つにつれて、自分の愚かさに気づいたようです。
罪は犯してしまったものの、反省してくれるだけでも良かったです。
本内容に対する判決は、2023年7月7日(金)に言い渡されるそうです。